2000年4月、中之条→井川、6泊7日ツーリング

1日目:中之条駅〜暮坂峠〜野尻湖断念〜草津

新特急草津1号で、中之条で下車。

暮坂峠までの道は、そんなに急ではないので、まあ、どんな人にもお勧めできます。

さて、草津に泊まる予定なので、余裕をかまして、野反湖まで行ってみようかと、途中で「冬期閉鎖」の看板。そうなると逆にファイトが沸いてくるという、、、、(だって、車が走ってないことが保証されているんだもんね。)。ところが、
野反湖の数キロ手前で、こんな状態だったので断念しました。

草津の民宿では、泊り客は私一人。オフシーズンなのね。

2日目:草津〜地蔵峠〜海野宿〜大塩温泉

地蔵峠の途中での風景。ちなみに、この峠は、スキーの関係で、きっちりと除雪されてました。
海野宿です。「うだつがあがらない」、の語源であるうだつ(卯建)が見えます。本来、うだつというのは、防火壁の役目を果たしていたものだそうですが、この卯建は、明治時代につくられた「袖うだつ」というもので、ちょっと装飾を凝らしたものです。

他にも、「気抜き」が画面の左上にかすかに見えてます。気抜きとは、養蚕のための保温のために火をつかうのですが、その煙をだすためのものです。
海宿資料館にあった、「養蚕すごろく」で、面白かったので、こっそり写真に撮りました。

まあ、この画質じゃわからんけど、、、
千曲川です。なかなか、雰囲気があっていい感じです。

この後、丸子町にある、大塩温泉まで、雨が降りそうだったので、かなり急ぎました。
まったく自己満足ですが、大きい写真はこちら
大塩温泉では、湯治のおじいちゃんだけしか泊まってなかった。

3日目:大塩温泉〜松本〜諏訪湖〜霧が峰〜白樺湖〜女神湖

夜の間、雨が降ってましたが、朝になるとやみました。ラッキー。

霧が峰にいくのには、下諏訪からの道なら、通行できるよとのことで、ぐるりと、大周回コース。
見ての通りの松本城です。ちょっと、贅沢に画質を落とさずに載せてみました。(ごめんなさい)
諏訪湖です。

さて、この後、下諏訪から、霧が峰をめざすのですが、その坂がきついのなんのって、、、
霧が峰から、白樺湖に向かう最中です。蓼科山が夕焼けでまっかっか。

なかなか感動したので、
自己満足の大きい写真はこちら。
このあと、女神湖についたときは、凍えそうだし、宿は見つからないし、で大変でした。
女神湖畔の国民宿舎に、たどり着いたのは、8時ごろ。寒かった。

客は相変わらず、私一人でした。

4日目:女神湖〜大河原峠をめざすも、雪で断念〜武川村

女神湖の朝です。

この後、大河原峠をめざしますが、積雪で断念。
結局、スズラン峠をめざすことに。
スズラン峠への道です。蓼科山を左側にみながら。車もいなかったし、、、、
スズラン峠というのはなんのことはない峠でした。むしろ、ここにくるまでの景色がいいですね。
万休院の舞鶴松、という名所です。え?これ松だったっけ?

というわけで、むしろ、しだれ桜が完璧だったので、こちらのほうの写真をとってきました。
あまりに綺麗だったんで、再び自己満足の大きい写真。
その近くに、これこそ本物の「山高神代サクラ」という名所です。時期的にベストでした。
精進の滝が次の写真です。精進の滝のすぐ近くまで自転車で行けます。

これは、精進の滝にいくまでの、1の滝だったか2の滝だったか忘れましたが、こういう小さい滝が5つぐらい続いてます。
落差121メートルの精進の滝です。

なお、武川村の宿でも、泊まってるのは私一人でした。こんなにサクラが綺麗なのになあ、、、

5日目:武川村〜夜叉神峠〜南アルプス林道〜広河原〜草塩温泉

南アルプス林道は、自転車は通年通行止めで、通れません。ということで、検問をやっている場所を避けるために、夜叉神峠へのハイキングコースを担ぐことに。
夜叉神峠からは、南アルプスの展望がすばらしいです。担ぎは無駄ではなかった。
夜叉神峠から向こう側のハイキングコースは、結構、道が狭くなる上に、人がとおらないらしく、落ち葉でいっぱいです。
さて、これが南アルプス林道です。

自然保護団体が怒るのも、納得できます。そもそもこんな急峻なところに、観光目的の道路を作るべきじゃないと本当に思います。通行規制の解除前だったのですが、かなりの崩落等が起きてて、それを補修するのに、また、お金をいっぱいかけて、、、、地元のひとからすれば、観光の目玉なんでしょうけど、、、、
ところで、自然保護団体と、公共工事推進派の間での妥協案で、自家用車は通年通行止めです。(観光バスは通れる。)。それだけならいいけど、自転車も、通行止めです。実際腹立ちますけど、観光バスが通る状況で、自転車が通ると危ないとは思います。実際に自転車だと、観光バスの通行が解禁される直前の、この季節しか通れないのかなあ。(念のために、自転車は、一年中、通行止めではあります。)
広河原の手前に、こういうバリケードがあります。

バイクじゃ無理です。自転車でも、ハンドルを緩めて縦にしないととおれません。
写真は、通るために、ハンドルを縦にして通った後のものです。
なお、この後、奈良田温泉ぐらいまで、同じような林道が続きます。トンネルの中は、通行止めなので、真っ暗。非常に怖い道路です。

6日目:草塩温泉〜井川雨畑林道〜井川

草塩温泉でも、サクラが完璧でした。

相変わらず自己満足の大きい写真。
山伏峠までの、最後の数キロは、ずっとこんな状態。というより、もっとひどいところでは、写真を撮る余裕はありませんでした。押しでは無論無理。担ぎでも無理な場所がいくつかありました。そういう場所では、自転車を雪の上に載せて、反対側に歩いていっておろす、ということが必要でした。
山伏峠です。写真は、そこまでにずぶぬれにぬれた足と自転車を、撮りました。

雪が大変なのはここまで。あとは軽快に井川をめざし、輪行するはずだったのですが、、、
崩落した石ころは、鋭いので、タイヤのサイドを切ってしまいました。この時点ではまだ写真を撮る余裕があったのですが、、、

タイヤのサイドを切ったので、空気圧は控えめにしたのですが、そのためと、輪行で帰るために急いでしまって、途中で、排水溝のカバーがはずれてる、という例のパターンで、前後のタイヤがリムうちパンクという結果に。

で、仕方なく、井川で泊まることに。井川の宿では、このツーリングで2回目の、他のお客さんに会いました。でも、工事現場の人でした。結局、このツーリングで他のお客さんに会ったのは、大塩温泉の湯治のおじいちゃんと、井川での工事現場の人だけ。

7日目:井川から輪行

朝まで雨が降ってたけど、10時ごろ雨がやんで、出発。でも、パンクのパッチを使い切ってしまったし、サイドも切れてるので、井川から輪行することにしました。
トロッコみたいな小さい電車は、ほとんど貸切状態。
途中でアプト式の車両を接続するところです。

この鉄道は、昔はアプト式じゃなかったけど、ダムを建設するために(未完成)、アプト式の区間を作っているんですよね。
トロッコ列車から、SLに乗り換えて、帰路へ。