1.はじめに(ニッケル水素充放電器の製作)

約3年前だったかに、パソコンのFANがうるさいので改造、というのが初めて、はんだごてを握った時かなあ。

で、しばらく、電子回路はお休みしてました。で、自転車のライト用の目的で買ったニッケル水素電池の充電器も、十数年前に買った、500mAhのソニーのニッカド電池についてた、これ、

で、十分満足してました。
65mAなので、2500mAhの電池を充電するのに、だいたい、50時間!
当然、なんの制御回路もついてません。

ええっと、、、ニッケル水素電池はですねえ、、、一応満充電状態から続けて充電すると、充電した電気を、逃すような仕組みがついてるんですね。
なので、なんの制御もついてなくても、ほぼ問題ありません。だいたい、2500mAhの電池だったら、250mA(10時間で満充電。実際にはロスもあるので、もうちょっとかかる。)ぐらいで、なんの制御もなしに充電、というのは、パナソニックの技術文書にも書いてあります。
(パナソニックの技術文書は、
  http://industrial.panasonic.com/www-data/pdf/ACG4000/ACG4000PJ4.pdf
とか。)

で、貧乏症の私は、何千円もする、立派なメーカー製の充電器を買うなんて、、、ありえねえー、なんて思うとりました。
だってさあ、充電器を買う金あったら、充電池、4セット(16本)ぐらい、余裕で買えるじゃん。1セット2年ぐらいは、平気でもつので、8年ぐらいは、ぜんぜーん問題なく、安物の制御なし充電器で十分使えるよ。
で8年もたつ前に、新しいタイプや、容量が多いのがでて、しかも、専用の充電池をお使いください、ときたもんだ。
貧乏性の私としては、もとい、経済性を追求する私としてはありえねえー

とはいいつつ、2セットを回しながら、自転車通勤充電生活を続けてると、50時間も充電は、面倒だし、計画的にやらなきゃ、というのがボトルネックになって、電池を使い切ってしまって、過放電をしてしまう、ということが、何回かありました。
ニッケル水素電池って、過放電に、物凄く弱くて、寿命をちじめるんですな。
(話はそれますが、過放電対策に、こんな自転車ライトもつくったりした。)

でその結果、貧乏性の私は次第に、

なんとか、一晩で充電したい!それが結局、経済性につながる!

という、非常にささやかな、贅沢を夢見るように、なってしまいました。まあ、贅沢病といえましょう。

で、とにかく、LM317とかで、定電流回路作ろうか、なんて思ってて、いろいろと調べてました。いろいろと調べてると、過充電も、過放電ほどではないけど、、電池を痛めるらしい。充電しっぱなしで、忘れたりしたら、もったいない。せめて、

タイマー回路なんてついてたらいいなあ、、、

なんて、さらに、贅沢を夢見るように、なってしまいました。
ええっと、タイマーICの、555と、カウンターICを使ったら、そこそこタイマーが作れるじゃん、、、なんて、贅沢この上ない!

それでも、この程度なら、充電器は、300円ぐらいで、出来てたと思います。
この頃、さらに贅沢に拍車がかかり、

秋月電子のユニバーサル充電器

が1200円で、すごく高機能だあっ!
と、垂涎のまなざしで、−ΔV検出付きの充電器を見つめるようになってしまったのです。
しかも、放電機能や、リフレッシュ機能まで、ついています。こりゃ、買いだな!

ところが、秋月の、この充電器も完璧ではなかった。気の迷いさんが、このあたりは詳しく解説なさっています。

「評価して欲しいなあ。」なんて、掲示板に書いたら、ホント、ここまで評価していただいて、申し訳ないなあとおもいつつ、
さすがプロだなあ。いやすごい!

とはいえ、この頃になると、

自分が納得のいく充電器を作るぞ!絶対!

となっていました。最後に論理の飛躍がありますが(笑)、ご勘弁を。